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【TradingView】シンボル検索結果に候補が複数出てきた場合の最適な選択肢はこれ!

hina
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日本には東京証券取引所をはじめ4つの証券取引所があり、1社が複数の市場に上場することができます。
また他国の市場にも上場して、海外投資家に株を買ってもらうこともできます。

そのため、TradingViewでシンボル検索をすると、上場している全ての市場が検索結果に出てきます。こんな時、どれを選択すればいいのか、最適解をご紹介します。

日本にある4つの証券取引所

TradingViewで『三井物産』と検索してみると、複数の検索候補が表示されます。

全部同じに見えますが、右側の部分を見ると、アルファベットがすべて違いますね。
これは証券取引所を表しています。
日本は東京証券取引所の他に、名古屋証券取引所、福岡証券取引所、札幌証券取引所の4つがあり、三井物産はこの4つすべての市場に上場しています。
そのため、TradingViewの検索結果に4つ表示されたのです。

日本の証券取引所

一番大きな市場である東京証券取引所だけでなく、日本国内に複数の証券取引所が存在する理由は、地域経済の活性化や、中小企業の資金調達の機会拡大にあります 。

地方証券取引所は、地域の企業にとって身近な場所で株式を公開し、資金を集めやすくする役割を果たしています。このようにして、地方経済の振興を支え、地域に根差した経済活動を促進しています。また、各証券取引所は独自の特色やコンセプトを持っており、企業や投資家により適した選択肢を提供しています 。

今現在でも、東京証券取引所だけでなく地方の証券取引所に新規上場する企業は存在します。
例えば、名古屋証券取引所では2023年に9社が新規上場をしました。
名古屋証券取引所の新規上場企業一覧

海外の証券取引所にも上場できる

証券取引所は日本だけでなく、NY証券取引所やロンドン証券取引所など世界各地に証券取引所があり、日本の企業であっても海外の証券取引所に上場することができます。

企業はなぜ、日本の取引所だけでなく、海外の証券取引所にも上場するのかというと、資金調達先の範囲拡大や、海外での認知度向上などが目的です。

海外上場をすることで、日本だけでなく海外のより広い範囲の投資家から資金を調達することが可能になります。特に、日本は投資人口がまだまだ少ないため、国内市場だけでは十分な資金を集められないことがあるので、投資先進国の米国やヨーロッパの巨大市場に上場をすることで、資金調達をしやすくする狙いがあるのです。

また、海外での上場は、企業の国際的な認知度を高めることにも繋がります。特に、グローバルに展開を考えている企業にとって、その国の投資家たちに対して自社の存在を知ってもらう重要な手段となります。

日本企業で初めてNY証券取引所に上場したSONY

海外の株式市場に上場している企業の中でも、SONYは1970年9月17日に日本企業として初めてニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場し、今では世界10カ国18の主要取引所に上場し株式が取引されています。
そのため、SONYをTradingViewで検索してみると検索候補はたくさん出てきます。

この場合、いったいどれを選べばいいのか投資初心者の方は迷ってしまいますよね。

その最適解は、優先市場を選ぶことです。

優先市場とは

複数の証券取引所に上場する企業の優先市場とは、その銘柄において最も取引量が多く、流動性が高いメイン市場のことです。
証券会社の株式注文アプリでは、複数の取引所の中から自動的に投資家にとっても最も条件の良い証券取引所に注文が発注されるシステムになっているので、TradingViewでチャート分析をする場合も、優先市場のチャートを選択したほうがいいのです。

TradingViewの優先市場の見方

TradingViewで優先市場を見分ける方法はとても簡単で、検索結果の右側に水色の王冠マークがついているものが優先市場です。
三井物産は、東京証券取引所(TSE)、名古屋証券取引所(NAG)、札幌証券取引所(SAPSE)、福岡証券取引所(FSE)の4つに上場していますが、東証がメイン市場というわけです。
なので、一番上のTSE市場の候補を選択してチャートを見ればいいです。

ちなみに、市場によってチャートがどれだけ違うか比較してみましょう。
まずは東京証券取引所の三井物産のチャート。

今度は名古屋証券取引所の三井物産を見てみましょう。
上と比べるとローソク足の実体部分がほとんどなく、値が飛んで横棒が目立ちますね。
これくらい優先市場と他の市場とではチャートに違いが出るので、必ず優先市場のチャートを使って分析をしましょう。

SONYも王冠マークを見れば、どれが優先市場のチャートなのかわかりやすいですね!
ちなみに、市場を表すアルファベットの右隣は国旗です。
国旗を見れば、日本株のSONYがどれかというのもすぐわかりますね。
ちなみに、絞り込み機能で『株式』『日本』に絞り込むのも有効な方法です。

いかがでしたか?

TradingViewは高機能で世界中の株式を見ることができる便利なプラットフォームですが、今回のように世界中の情報が網羅されすぎて情報の選択に迷いが出る部分もあります。

ですが、基本的にはわかりやすい表示がされているので、使い方に慣れていけば迷いなく使いこなせるようになりますよ。

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元証券ウーマン。投資歴12年
金融機関で販売する粗悪な投資信託や仕組債に疑問を持ち、投資初心者が金融機関の商品の良し悪しを見極められる正しい知識を身につけられるサービスをしようと独立。
NISAを始め投資信託、iDeCo、債券、株式、ETF、外貨預金、保険など資産運用全般について投資家目線で良し悪しをはっきり執筆。
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