TradingViewで日本株を検索しても企業名(銘柄名)がヒットしないときの対処法
こんにちは!
TradingViewは米国シカゴに本社を置くTradingView Inc.が、日本株だけでなく、米国株をはじめとした世界中の株式やFX、仮想通貨など様々なチャートを一つのプラットフォームで分析することができるように開発してくれたとても高機能なチャート分析サイトで、投資家にとってとても便利なサイトです。
ただ、シンボルの日本語検索だとヒットしないことがあるのがちょっと難点でもあります。
例えば、TradingViewのシンボル検索窓で『ライザップ』と入力してみても検索結果に出てきません。
絞り込み機能があるので、検索対象を『株式』、国を『日本』で絞り込んでも
やっぱり『ライザップ』はヒットしません。
今回はこういった、シンボル検索をしてもお目当ての企業(銘柄)が見つからないときの対処法をご紹介します。
絞り込み機能を活用する
まずは絞り込み機能を設定しておくことをお勧めします。
先ほどライザップは絞り込みをしてもヒットしませんでしたが、この絞り込みをするだけで見つかりやすくなる企業はたくさんあります。
例えば、『SONY』
SONYは日本を代表する世界的なメーカーで、日本以外の国でも株式上場をしています。
そのため、絞り込みをしないと、他国の株式市場のSONYもヒットしてしまいます。
一応、下段あたりに日本市場に上場しているSONYもヒットしていますが、TradingView初心者で、使い方に慣れていないと、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。
でも、これは『株式』『日本』で絞り込みをすれば簡単に日本市場に上場しているSONYだけを検索することができます。
ただ、この方法でもヒットしない企業もあります。
例えば、パチンコ大手の『SANKYO』は、ご覧のとおり見つかりませんと出ます。
最初に紹介した『ライザップ』も絞り込み機能では見つけられませんでしたね。
こういう時に次の方法を試してみてください。
検索の表記を変えてみる
先ほどの『SANKYO』は企業の正式名称で検索してもヒットしませんでしたが、ローマ字を大文字ではなく、小文字にするとヒットするんですよね。
ただ、検索結果はなぜか漢字で表示されるので一瞬別の会社かと思ってしまいました。
検索結果一番上の【6417】三共 が株式会社SANKYOです。
企業の沿革を調べてみると、1966年11月から、1991年8月に商号変更するまでは株式会社三共だったみたいですね。
(株式会社SANKYOの沿革:https://www.sankyo-fever.co.jp/corporate/company/history.html)
最初に紹介した『ライザップ』も、『RIAZP』で検索するとヒットしてくれます。
他にも、『全日空』で検索してもヒットしませんが、『ANA』で検索するとヒットします。
ちなみに、同じ航空大手の日本航空は『JAL』で検索してもヒットしないのに、『日本航空』で検索するとヒットするんですよね。。。法則性が謎です。
法則性がないので、いろいろ表記を変えてみるか、3つ目に紹介するティッカー(証券コード)でダイレクトに検索をする方法が一番おすすめです!
ティッカー(証券コード)でダイレクト検索する
ティッカー(証券コード)とは、それぞれの銘柄を識別するために企業ごとにつけられているアルファベットや数字です。
日本で使われる証券コードは数字4桁で表示されるのが基本でしたが、2024年1月 以降は「130A」のように『数字3桁+英文字1字』の組み合わせが設定されるようになりました。
TradingViewだけでなく、株式アプリなどで買付注文をする際にも基本的にはティッカーで検索をするように習慣化することで、読みが同じ社名や似た社名の別の企業との間違いを防止することができるため注文ミスの心配がなく安心です。
■株式投資で、銘柄違いが発生した事例■
2020年2月に株式市場では【コロナショック】が発生し、全世界の株式が歴史的な大暴落をし、3月に底を打ってからは力強いV字回復をしていきました。
投資家たちの間ではコロナ禍で業績を伸ばす可能性の高いセクターに注目が集まり、全世界的にテレワークが推奨されていたことでオンライン会議ができる米国のZoom Video Communications【ティッカー:ZM】も注目企業の一つでした。
そんな中、2020年6月にZoomが決算を発表、売上高が前年同期比2.7倍の3億2816万ドル(約350億円)に上ったことを発表し、株価は2019年末からたった半年で3倍も上昇しました。
ところがこの決算を受けて、なぜか全く関係のない音楽用電子機器の開発及び販売を手掛ける日本企業のズーム【証券コード:6694】が年初来高値を更新、一時ストップ高になるなど急上昇しました。
これを受けてズームは、ビデオ会議サービスを運営する米国の米Zoom Video Communicationsとは一切関係ないとHPで発表し、米国株のZoomと日本株のズーム間違いで投資をしてしまった人が多くいたことがロイターニュースで記事にされたほどでした。
こういった注文ミスを防ぐためにも、ティッカーで検索をする習慣を身に着けましょう。
それでは、ティッカー(証券コード)の調べ方をいくつか紹介します。
①証券会社のアプリで検索する
ご自身が普段使っている証券会社があれば、その会社の株アプリで企業検索をすると証券コードが簡単に調べられます。
調べ方はとても簡単。
アプリ画面の下にある『🔎』を押し、企業名を検索します。
出てきた候補の一番先頭に証券コードが出てくるので、これをTradingViewのシンボル検索欄に入力すれば、ダイレクトに、確実に目当ての企業のチャートを表示させることができます。
それぞれの銘柄ページに四季報や株主優待などの企業独自の情報も掲載されているので、社名が同じでどちらの企業か迷った場合は、四季報などにも目を通せば確実に探している企業であることを確認することもできますしね!
例えば、間違いやすい銘柄としてソフトバンクとソフトバンクGがあります。
ソフトバンクと聞くと、社長は孫正義氏だとすぐにイメージが湧くかと思いますが、それは【9984】ソフトバンクGのほうで、ソフトバンクのほうではありません。
では、【9434】ソフトバンクは何かというと、テレビCMなどでお馴染みの通信企業でソフトバンクGの数多くある子会社のひとつです。
こういう銘柄は、念のため四季報や社長の名前などにも目を通すようにすると、注文ミスを確実に防ぐことができるのでおすすめです。
ちなみに、先ほど■株式投資で、銘柄違いが発生した事例■で紹介したZoomとズームの間違いが起こった原因の一つは株式アプリにもあったのではないかと個人的には思います。
SBI証券の株式アプリは、国内株用アプリと米国株用アプリで分かれているため、Zoomが米国の企業だとわかっていれば米国株アプリで検索するので日本のズームと間違える心配はないのですが、楽天証券の株アプリは1つのアプリで国内株も米国株も兼ねているので、ズームと検索するとどちらも検索結果に出てくるのです。
なので、四季報にまで目を通して、自分の探している企業で間違いないか最終チェックをすることはとても大切ですね。
②インターネットで検索する
TradingViewをPCのインターネットで見ている場合そのままPCで調べたい人もいますよね。
そういう時には、インターネット検索で『企業名 ティッカー(証券コード)』で検索すればいいですよ。
このようにティッカー(証券コード)を調べて、TradingViewでダイレクト検索をすれば確実に目当てのチャートを表示することができます。
どうしても企業名で検索してもTradingViewに出てこないときにはティッカー検索も活用してみてください。